モラルハザード

危険

モラルハザードという言葉が保険用語だったことをご存知ですか。

 

保険用語でHazardというと、

  • Physical Hazard
  • Moral Hazard
  • Morale Hazard

の3つに分類されます。

 

Hazardとは

日本語では危機などと訳されますが、ここでは

保険対象の損失の可能性を生む、もしくは増やす条件や状況

http://www.businessdictionary.com/definition/hazard.html

とします。

 

Physical Hazardsとは

物や操作、保険対象の特性により生み出されるハザード

http://www.businessdictionary.com/definition/physical-hazard.html

となります。こちらは、直接損失を生み出すような危険となります。

 

ようやくMoral HazardとMorale Hazardの説明となります。

 

Moral Hazardとは

被保険者が虚偽の申告をする危険

http://www.businessdictionary.com/definition/moral-hazard.html

例えば、保険料に関わる情報に対して、嘘をついたり、価値のないものに高額な保険をかけるなどの行為がこれにあたります。

 

Morale Hazardとは

被保険者が保険があることによって、習慣などを変える危険

http://www.businessdictionary.com/definition/morale-hazard.html

 

保険があるから少し壊れているけどそのままにして、壊れたら保険で修理しようなどと考えてしまうようなケースが該当します。

また、自動車保険があるから、運転に不注意が生じるなどがこちらにあたります。

日本語で書くとわかりにくいですが、Moralは道徳、Moraleは士気などと訳され、全く意味の違う言葉となります。

Moral Hazardは詐欺として訴えられる可能性がありますし、Morale Hazardでは、メンテナンスを怠った場合など、保険の対象から外れてしまうこともありますので、注意が必要です。

保険はあくまで「保険」です。物を大事に扱いメンテナンスをしっかりすることで、ランニングコストや修理コストを抑えることができます。また、メンテナンスの行き届いた住宅、自動車は、販売時に高く買い取ってもらえる可能性が増えます。