Liabilityは、責任などと訳されますが、保険を考える上で重要なキーワードとなりますのでご紹介します。
Liabilityには、Absolute Liability, Strict Liability, Vicarious Liabilityの三種類に分けられます。
Absolute Liability
日本語では、無過失責任などと訳されます。危険な行動、例えば野生動物をかくまう、可燃物を扱うなどといった活動をする必要がある場合などが対象となります。通常、過失を証明する必要はありません。
Strict Liability
厳格責任と訳されますが、こちらは日本でも馴染みのあるPL法(Product Liability)に適用されるものです。ご存知の通り、会社が製造したものに対し、安全であるという補償する責任を負うことになります。通常、過失などに関わらず適用されます。
例えば、自転車が壊れたことによって子供が怪我をした場合に、製造会社が責任を追及されるといったケースが該当します。
Vicarious Liability
イギリスの古い法律に由来するのですが、責任を他の人に転嫁し、他の人が責任を負うということになります。vicariousとは、他人の身になって経験する、身代わりでといったいみとなり、以前は使用人の責任をその主人がとるいったようなことがベースとなっています。例えば、子供の責任を代わりに親が負うといったケースが該当します。
傷害保険は、通常被保険者の責任の範囲で支払いが行われます。(責任問わず支払われる保険もあります。)怪我をさせてしまった場合に、どちらの保険会社が支払いを行うかなど、基本的にはその事故にどちらが責任を負うかということが基準となります。自分の責任とならないよう、しっかりとしたメンテナンスや注意喚起、速やかな修復などを徹底することが、責任を負わないために重要となります。自宅や自動車の修理など、明日でいいやと思っているときにこそ何かが起こってしまいがちです。
十分な準備、対策をして万一に備えましょう。